創作環境

 私は創作活動をしている。「小説家になろう」というサイトで執筆活動をしている。

周囲からの評判が割と良く調子に乗って飽きもせず投稿を続けているのだがたまに自分の創作環境の異常さを感じることがある。ということで今日は私の奇異な創作環境について筆を進めようと思う。

 私は全ての創作をPCで管理している。部屋の中の書籍とプリントの数が膨大過ぎてその中に紛れてしまった創作は見つからなくなるからである。しかし、プロットは手の届く範囲にある適当な裏紙に書く。このせいでおそらく2,3人でこの部屋中を探すといまだ書かれていないプロットが3,40ほど出てくると思われる。

 基本的に私は気が向いたときに一気に文章を書き溜めるタイプの人間である。創作中は一つの音楽を何時間でも何日でも永遠にループして聞き続ける。そして、聞き続けている間は何か別の事を考えている。いいフレーズが思いつくまでずっとそのまま回転椅子の上で胡坐をかいている。そして、いいフレーズが思いついた瞬間に音楽を止め立膝でPCにかじりついて気の向くままに文字を書きなぐる。しばらくすると文章が落ち着いてくる。そうするとまた音楽をかけ胡坐をかいて(以下略 という風に文字を書き続ける。ワンライの時も実際に書いている時間は20分以下でそれ以外は何かを考えているか文章の添削をしているかのどちらかである。基本的に短文しか書かないようにしているのであまりに長いものができてきた時は内容をカットしている。素人がだらだらと書いた文章なんて苦痛に他ならないと思っているからなのだが実際のところは分からない。私の机の上には基本的に飲み物とお菓子をセットで置くようにしている。食べながら作業すると何かを思いつくこともあるのでこれはおすすめしたい。かの夏目漱石も執筆中にジャムを食べていたというのだから甘いものを食べながらというのは実際効率がいいのかもしれない。

 ここまでの環境は普通だと思う。少なくとも私には特段変には思えない。実際に仲のいい人と一緒に創作をするときなどは普通にできているからだ。

 頭から出てこない言葉と一人で何時間も格闘するのは正直なところ苦痛でしかない。2時間もするとそろそろいら立ちを隠せなくなる。4時間ほどもすると出てこない言葉にも自分の頭にも周りの環境にも音楽にも何もかもに呪詛を吐いてしまうものだ。ここに深夜テンションが混じるともはやただの狂人のように発狂することもある。その結果私の足元にはスヌーピーのぬいぐるみがぐちゃぐちゃになって落ちている。可哀想に。ただそこまで考えているとぴったりの言葉が思いついたときの高揚感は相当なものである。きっと麻薬中毒者よりも人生を謳歌できているに違いない。

 流石にこの状態は良くないと考えたので現在は部屋の配置を変え窓を開けると外の空気が流れ込み適切に換気し、頭を冷やしてくれるようにしている。これがどのような効果を発揮しているかはさておき少なくとも意味もなく発狂することはなくなった。(実際はワンライ中心の執筆になったため長時間悩むことがなくなっただけかもしれない)

 自分語りはこれくらいにして執筆に行き詰った時は他人の真似をするのもいいと思い投稿した次第なので頭の片隅にでも入れていただけると光栄である。